FREDDY

アンダーワールド 覚醒のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

アンダーワールド 覚醒(2012年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

モンス・モーリンド、ビョルン・スタインが監督、ケイト・ベッキンセイルが主演を務めたアクション・ゴシック・ホラー『アンダーワールド』シリーズの第4作である本作は、人類による非人類種への粛清が行われ"一斉浄化"から逃れるべく街からの脱出を企てるも混血種・マイケルとともに身柄を拘束され、非人類種による血液感染の治療法を開発していたバイオテック企業「アンティジェン社」の"被験体1"として冷凍保存されていたところ、施設からの脱出を企てた"被験体2"により12年もの長い眠りから目覚めた吸血鬼族の処刑人セリーンが、施設から脱走したマイケルと思しき"被験体2"の行方を追っていたところ"脳波の同調"に導かれ訪れた地下でライカンに襲われそうになっていた少女イヴと遭遇し、彼女が混血種であり、これまで存在を知らなかった自分の娘でもあったことで困惑の色を隠せずにいた中、一族を束ねる自身の父の意向に背き人類との戦いを熱望していた吸血鬼族のデビッドに連れられ身を隠していた地下世界に襲撃してきたライカンの群れにイヴがさらわれたことで、ある"情報"を握っていた市警察のセバスチャン刑事の協力を得ながら娘を奪還すべく、"ライカンの巣窟"であるアンティジェン社に乗り込んでいく様が描かれた作品となっているのだが、今作では長きに渡り抗争を繰り広げていた吸血鬼族と狼男族のみならず2つの種族を非人類種とし粛清を行っていた人類との三つ巴の戦いが描かれていて、アンティジェン社の被験体としてセリーンが冷凍保存されていた12年もの間に誕生したセリーンの娘イヴや、ライカンの復活を目論むアンティジェン社によって力を増したライカンの登場など目を惹くものがある物語が紡がれていたことは評価しますし、アクションも見応えがあり最後まで楽しめた一作ではある。個人的にはインディア・アイズリーやテオ・ジェームズの出演も良かった。ただ、いかんせん物語の薄さは気になるところですし、続編ありきの作品なのでモヤモヤを残したままエンドロールを迎える点もこれはこれで良いとは思うが、続編を視聴したくなるような面白みが本作からもう少し感じられないと視聴意欲が湧きませんね。決して悪くはないが率直な感想としてはそれなりと言ったところ。
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