イワシ

クリーピー 偽りの隣人のイワシのレビュー・感想・評価

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)
3.9
竹内結子のラストの絶叫は『悪魔のいけにえ』のマリリン・バーンズを連想させる凄まじさ。藤野京子とともにマリリン・バーンズの役割を二分している。夫が妻を「抱き締める」というアクションを、レザーフェイスのように行う西島秀俊も素晴らしい。生還してもなお、目の前に空虚が押し寄せ、それに抱き締めらる。しかし、それを受け入れなければ「家族」は成立しない。それは黒沢清が『ヒストリー・オブ・バイオレンス』から受けた啓示なのだ。
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