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クリーピー 偽りの隣人のSTKNのネタバレレビュー・内容・結末

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

"僕ね チョコレート 嫌いじゃないですよ" 西野

西野登場時の不気味さ。会話が微妙に噛み合ってない感じ。後頭部や後ろ姿だけなのにやたら気味が悪かったり。細かい演出が不安や不気味という感覚にむかっているのが凄かった。

例の鉄の扉が開いて、”西野魔界編”突入。
なんだこの悪趣味クラブな部屋は・・。
映画の中で行われている惨劇とは裏腹にこの部屋を作るにはどれ位の費用がかかるのか?この壁は防音かそれともオシャレインテリアなのか?工事を業者に発注した際に犯罪がバレてしまうのでは?など様々なノイズが。。
それでもジャンキーおばさんに襲われた際、西野四つん這いエスケープの小物っぷりがよかった。
例の万能ドラッグ、竹内結子が何発も打たれた後だったけど一発目打たれた時に通報もしくは夫に相談しないの?とまたしてもノイズが。。

もしかして原作は西野が少しづつ主人公宅に取り入っていく手段が奥さんの弱みを握ったり等々なんだろう。だけど映画じゃ尺的に無理だから代替え案としてマインドコントロール=万能ドラッグ演出か?!と勘ぐってみて原作を読んでみました。(以下原作ネタバレ)

全くそんな事ありませんでした。
むしろ映画版のように西野が主人公宅に近寄ってくる事は一切なく物語中盤で早々に西野の正体がばれ、警察が西野宅に押し入るがなにもなく→西野逃走みつからない→誰かが匿っているのでは?→別の真犯人?的な人→愛憎入り交じったラスト。と全然違う話でした。
個人的には映画の方が西野というキャラクターが強調されているしストーリーもわかりやすくて面白かったです。
映画版ラスト、宇多丸氏解釈”主人公も西野と同類のサイコパスだったからマインドコントロールが効かなかった”なるほどそれが一番面白いラストだなと。主人公も冒頭、サイコパスと話して喜んでるし。つか、奥さんも引っ越し挨拶で手作りチョコもってくサイコパス。川口春奈も美人過ぎサイコパス。

西野というキャラの事を考えていた際、スーサイドスクワッドの舞台挨拶でウィルスミスが「今回俺たち悪人が戦う開いてはBad(悪)じゃなくてEvil(邪悪)なんだ」っていってたのを思い出しました。
あぁ西野はEvilなんだ、悪魔なんだな。だからあんな部屋も用意できたし万能オクスリももってんだ。と無理矢理ガッテンしました。

この作品は映画というより十数話のドラマでやったほうが面白のでは?ジワジワと西野の狂気がでてくる感じの。Netflixあたりでおなしゃす。
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