クズみたいな自分だと分かってて、なのに自分にしか興味のないひねくれた男が他人と関わることで少し救われる話。
無垢な子供に触れて心をほどいて、浜辺で妻の幻影を見た時、ああ、こんな未来もあったのかなんて眩しい気持ちになる主人公が少し救われて欲しいと思ってしまった。クズだけど。
西川美和作品は琴線にむちゃくちゃ振れるのに、感想書くのがめちゃくちゃ難しい。
複雑で生々しい人間をちゃんと描くからだろうなと思う。
だってあの女性が吃音の必要性ある?!生々し過ぎて才能がこわいよ!
竹原ピストルには不穏な場面でいつキレるんだろうとヒヤヒヤさせられたまま終わった…。あーいう人、現実では超こわい。