人が亡くなった時の悲嘆反応は、涙が止まらない人、涙が出ない人、亡くなったという事実を忘れようとする人、など人によって全く違い、正解も不正解もない。しかし作中では、忘れようとする幸夫と悲しみを抱えて妻との思い出と共に生きていこうとする陽一という対極的な2人であったがために、衝突もしていた。「泣けなかった」という慎平のような悲嘆反応を示す人も思いのほか多いが、薄情者と思われがちなのがいたたまれない。
幸夫よりも子供2人の行く末を案じてしまった。子供にはあまりにも重すぎる環境、事態であり、それと付き合い折り合いをつけて生きていかなければならない遺された者たちの辛さが痛切だった。
凪のお暇など、よくドラマで見かける白鳥珠季ちゃんが良かった。人気子役。
