なんだかモヤモヤが残る。
エモいとかそういうことじゃなくて。
主人公自身は妻のことを消化しきれたのかも知れないが、私としては「なんで?」って感じで拾いきれなかった。
大宮家の方は消化されていくのがわかるんだけど、主人公はどうなんだろ…
不倫のこととか、なんか色々精算ついてないような。
懺悔的なこともないし、ただただ妻が死んだことだけを受け止めたんだなってくらいで、そこからどう変わったとかその辺がなんかちょっと物足りない。
ただ、作中の端々のセリフは良い。
「勉強して、賢くなって、そんで人にそんな口きくようになんのか」とかピストルっぽい感じも相まって良い味出てた。
「愛する人を見くびったり貶めたりしてはいけない」とかも良かった。
でも、物語全体としてはちょっと残る物はなかったかな。