このレビューはネタバレを含みます
本木雅弘。めちゃくちゃ良かった。
夫婦の会話。この人嫌だな苦手だな面倒臭い人だなの夫。せっかく面倒臭い人に寄り添った答えをしてもすぐ嫌な返しをしてくる。
バス事故で奥さんを亡くした後も自分がどう見えるかとかの方が気になっていたりの自己中男。
妻の友人の夫からの誘いでそこの子供達と出会って接していく中で自然と打ち解けていく様がとても良かった。
子供がもしいたら子煩悩だっただろうか、それも違う気がする。
奥さんの携帯に残されていた、今は愛していない、ひとかけらも。
当然だろうと思った。自分は不倫しただけでなく、妻が出かけた時の服の色さえわからない、無関心だった。
失った後に気づくもの、奥さんに対して永遠に問いかけていくのだろうか。
小説受賞後女の子からその子の家族と自分の妻が写っている写真をもらい、涙する。そこに自分はいない。それが全て物語ってる感じがした。
最後の『調子の良い鍛冶屋』のピアノが妙に残る。