kimihiko

永い言い訳のkimihikoのレビュー・感想・評価

永い言い訳(2016年製作の映画)
4.0
祖父が亡くなった時の事を思い出した。

弔辞で取り繕った文章でも、
テレビに晒す悲劇の主人公の言葉でも、
一晩一緒に過ごしたいが為の口説き文句でも、

他者の感情は操れるのだ。
自分自身を置き去りにして。






もっくんの主演作品をゆっくり観たのは小さい頃ドラマでやってた水曜日の情事を観て以来2回目かな。
竹原ピストルの下手くそさもなんだかんだで味があった。
2人ともそうなんだけど、普段から見てるあの2人がそのまま役に昇華されてる気がしたなあ。
子役の女の子の些細な仕草が本当に上手くて、演じてる様に見えなかった。大人の役者より繊細じゃないと嘘臭くなるから子役って本当に凄い。
あの2人がこの作品の主役って言ってもよかった。
あと、深津絵里はなぜ幸せになれない役の方が美しいんだろうか………。



愛ってバランスだ。
天秤はお互いの想いで支え合うものなんだよな。と、失わずとも気付けてる親を改めて尊敬した。
こんなことを考えた事あるんだろうか。
いつかは聞いてみたいもんです。
kimihiko

kimihiko