dmfg2015

ラスト・ウィッチ・ハンターのdmfg2015のレビュー・感想・評価

1.0
ヴィン・ディーゼルとイライジャ・ウッドの無駄使い…
「てめーは俺を怒らせた」

ヴィン・ディーゼルのかっこいいポスターに惹かれて海外の映画館で時間つぶしに見たんですが…ハリウッドもここまでのしょうもない駄作を作るまでに落ちぶれたのかと驚きました。

ネタバレというレベルの話ですらないのですが、ストーリーはざっくり言ってしまうと『ジョジョの奇妙な冒険』における空条承太郎とDioの戦いみたいなもの、と言っておけば日本の方なら分かっていただけるでしょう。(映画制作者がジョジョをストーリーの下敷きにしているような気もします。スタンドこそ出てきませんでしたが…)

この映画が一番いただけないのは、脚本の作りこみが全く不足しているため、出演する各キャラクターの持っているバックグラウンドが見ているだけでは理解できない点です。映画パンフを読めば分かるのかもしれませんが、そんなありがたい便利アイテムが売られているのはおそらく日本だけですので…

最大の敵であるゾンビみたいな魔女(ドイツ人女優のジュリー・エンゲルブレヒトに超絶SFXを施したもの)が一体何なのか、ローズ・レスリー演じるクロエが何者なのか、結局映画の最後までよく分かりませんでした。(あたかも車田正美先生の『男坂』の「喧嘩鬼」みたいな印象しか残らず…)

映画製作サイドが明らかに『ワイルド・スピード』のドミニクのイメージに便乗することを狙っており、ヴィン・ディーゼル扮する主役・コールダーの乱闘シーン、ショットガン乱射、ラストシーンのアストンマーチン・ラピードのドリフトなど、長年ワイルドスピードシリーズを愛するファンの目からはパクリが明らかで、本当に興ざめでした。

英語版Wikipediaを見ると、総製作費7000万ドルなのにBox Officeの第1週興行成績が2880万ドルとあまり良くないので、この映画は日本では上映されないかもしれません。

もしこの映画が日本で上映される場合はキャッチコピーは差し詰め『貴方は驚愕の真実を目撃する』『衝撃のラストを見逃すな!』あたりになるのでしょうか(笑)
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