Jeffrey

アン・ラシャシャンのJeffreyのレビュー・感想・評価

アン・ラシャシャン(1982年製作の映画)
3.0
「アン・ラシャシン」

冒頭、モノクロームの家の中のとある家族。1人の少年が学校に対して愚痴る。地味でメガネをかけた少年エルネスト。学習を拒む、教師との面談。今、ませた子供の繰り返しの反抗が映される…本作は16ミリ短編により1972年に製作された学校教育に対する小学生の反抗を扱ったマルグリット・デュラスの絵本用の童話「ああ!エルネスト」の映画化である。

タイトルの意味は"何度も繰り返して"と言う意味になるようだが、この場合、意気と言う意味もあるそうだ。

この作品を見てつくづく思ったのが、子供のための芸術はない、子供のためのグラフィスム、子供のための色彩、子供のための文学が無い等のものを全てあるように置き換えている設定である。

撮影地になったパリのとある学校の教室での家族と教師の4人の面談の描写が圧倒的なビジュアルを残す。たったの7分の短編だが非常によくできた作品だと思う。

余談なのだが少年役(エルネスト)を演じた子供の名前がオリヴィエ・ストローブと言うのだが、彼らと何か関係があるのだろうか?
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