ターミネーターの如く殴られても殴られても起き上がってくる柳楽優弥が、ふわふわした恐怖でコントロールされている日本社会を台風の目となってぶっつぶしていく問題作。菅田将暉のアーケードで女を殴ってスッキリからの小松菜奈の病室での芝居の残酷さが良かったな。主役を田舎のマイルドヤンキー文化から落ちこぼれた存在として「みこし」と対比させているのは構造的にはわかりやすかったけど、コミュニティへの反発は執着の現れでもあるので、もっと意味不明にぶっ壊れていた方が好みではあるが…。出先で見たので、時間があればソースを替えて再見したい。
2017.1.14 シネマチャンネル
