浅野公喜

JUKAI 樹海の浅野公喜のレビュー・感想・評価

JUKAI 樹海(2016年製作の映画)
3.1
タイトル通り富士山の青木ヶ原樹海を舞台にしたアメリカ産ホラー。日本が舞台だけにユキヨシ・オザワ(英語上手い)といった日本人キャストも目立ちます。

雰囲気としては日本舞台で同じく富士山近くの場所も登場したアメリカ産ホラー「シャッター」に似ており、冒頭のエビ、やたら赤提灯が多い居酒屋、青木ヶ原という駅、死体安置所が地下に有る案内所等を除けばよくある変な日本要素は控えめで、日本人もちゃんと日本人していて(笑)真面目に作られてる感じは好感が持てます。しかし、いかにもモンスターという感じの幽霊やパッと驚かせるような湿度の低い作風はアメリカンホラーのそれで、青木ヶ原というロケーションがそこまで活かされておらず、可能も不可能もない作品という印象は否めません。欲を言えば様々な過去を持つ自殺した人間達の魂やミイラ化した遺体がもっと襲ってくる的な場面が欲しかった所。

通りゃんせをアレンジしたエンディングの曲は〇。女子高生の名前が「ホシコ」でしたがどうしてもロシアの人気猫ちゃんが思い浮かびます。
浅野公喜

浅野公喜