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レディ・プレイヤー1のkatsuのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.1
★☆★☆2018年最高傑作第1号★☆★☆

4月12日に開催された日本一斉試写会に応募し、なんと2016年11月22日に『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』の試写を観た、日本最大スクリーンでのIMAX3D上映で、一足先に次世代エンタメ映画の世界観を体験してきました!

エンタメ映画のマエストロ、スティーヴンスピルバーグ監督が贈る最新作《レディプレイヤー1》は、想像したことすべてが現実になるVR世界”オアシス”を舞台に、全世界の有名なキャラクターたちと、想像をはるかに超えた映画体験が待っています。

〈INTRODUCTION〉
「バックトゥザフューチャー」「ジュラシックパーク」「インディジョーンズ」など数々の夢の世界を描いてきた巨匠スティーヴンスピルバーグ監督がバーチャルリアリティー〔仮想現実〕の世界で繰り広げられる””世紀の祭典””を描くSFアドベンチャー。
アーネストクライン著のベストセラーSF小説『ゲームウォーズ』を原作に、””大いなる遺産””を求めてVR世界に飛び込んだ若者たちの大冒険を描く。
1980年代を中心とするポップカルチャーへのオマージュが盛り込まれ、「バックトゥザフューチャー」のデロリアン、「AKIRA」のバイク、「アイアンジャイアント」のロボット、「機動戦士ガンダム」のモビルスーツといった象徴的なモチーフ、キャラクターが多数登場する。

主演は「X-MEN:アポカリプス」のサイクロプス役などで知られる新進俳優タイシェリダン。
ヒロイン役に「ぼくとアールと彼女のさよなら」で注目されたオリヴィアクック。
そのほか、オスカー俳優のマークライランス、サイモンペッグ、TJミラー、ベンメンデルソーン、森崎ウィンらの共演。

〈STORY〉

2045年のアメリカ、オハイオ州コロンバス。
荒廃し、夢も希望もないこの町での唯一の娯楽は、完全なバーチャルリアリティーの世界を体験できる””オアシス””。
家に居場所のないウェイドにとって、オアシスは生きていることを実感できるただ一つの場所だった。
そこでは誰もがなりたい自分=アバターになれる。

冒険の始まりを告げたのは、オアシスの開発者ジェームズハリデーだった。
遺言として、彼は全世界にメッセージを残す。
56兆円もの価値があるお宝を””オアシス””の世界のどこかに隠したこと。
そして『最初にお宝を見つけた者を、オアシスの後継者にしよう』と。

この言葉に導かれ、世界中のプレイヤーたちがオアシスに集結する。
だがそこには、お宝を手に入れ、世界を支配しようと陰謀を企てる巨大組織の存在もあった。
全人類の運命をかけた空前のトレジャーハンティング。
現実とバーチャルの世界をまたにかけ、ウェイドの大冒険が始まる!

〈CHECK〉

❶誰もがVR世界に没頭する近未来が舞台

物語の舞台は荒廃した近未来のアメリカ。
そこでは大人から小さな子どもまで誰もがゴーグルを着用し、VR世界に没頭している。
仮想現実が第二の社会になっているのだ。

❷オアシスの世界はまるでテーマパーク

格闘ゲームやカーレースなどのアトラクションが満載で、まるでテーマパークのような理想郷オアシス。
バーチャルとはいっても、触れたものの感触などはダイレクトに感じ取れる。

❸空前のトレジャーハンティングが始まる

VR世界で繰り広げられるのは空前の規模の””宝探し””!
その主人公は80年代文化に憧れるオタク少年ウェイドとその仲間たち。
青春映画でもあり、恋愛映画にもなっている。

❹あの有名キャラクターたちが作品の枠を超えて集合

想像が現実になる世界オアシスには、映画やアニメなどの有名キャラクターやガジェットが多数登場。
『ストリートファイター』やガンダムなど日本発の人気キャラの姿も!

〈INTERVIEW〉
スティーヴンスピルバーグ、「レディプレイヤー1」を語る

娯楽映画を作っているとき、僕にとって達成すべき最も重要なことは、人々が笑って楽しんでくれることだよ。
それが最も重要なことなんだ。
こういう映画では、最も重要な反応は、一般の人々の反応だよ。

原作には僕の作品の引用が10ページごとに登場していて、「もし誰か他の人がこの映画を作って、僕へのオマージュを入れすぎたら、僕は恥ずかしく思うだろう」と思った。
それで「僕が監督するべきだ。そうすれば僕のことをそんなに入れないですむ」と思ったんだ。
「バックトゥザフューチャー」みたいに、いくつかは僕自身の作品を引用した。
グレムリンが走り回っているところも。
でも本作の大半は、1980年代のスタイルや文化、政治、音楽、映画やテレビを祝福しているんだ。

僕は映画の中の日本文化の引用が大好きだ。
この映画には「AKIRA」のバイクが出てくるし、キャラクターの一人のアバターはとても有名な日本人俳優〔三船敏郎〕に似ている。
すごくたくさん、日本からやってきた素晴らしいアニメや漫画があると感じる。
僕たちはそれを讃えたかったんだ。

僕の母は去年、97歳で亡くなった。
母が最後の息を引き取るまで失わなかった唯一のものは、ただ、生きているという贈りものに対する大きな感謝の念と、喜びと、驚きだった。
彼女は他の人たちにもそれを感じて欲しかったんだ。
そして僕もフィルムメーカーとしてそういうふうに感じているよ。

〈最後に……〉

驚異のバーチャルリアリティーの世界で””大いなる遺産””をめぐる大冒険……
過去の映画史の中で、他に類を見ない斬新なストーリー設定だ。

前述した通り、この作品は多くの傑作からのオマージュで溢れている。
オマージュが溢れすぎて、ただ単なる引用にすぎないのでは?
「ララランド」のようにオマージュを詰め込んだ作品は今の流行りなのでは?

そのように思った映画ファンの皆さん、ご心配なく!
最終的なメッセージは当たり前なものですが、そのメッセージが今を生きる私たちに必要なものであると改めて考えさせられる傑作な仕上がりになっています。
流石、巨匠ならではの現在の社会情勢をこの作品に投影しきったものになっている……その創りに感心してしまいますw

まだ日本公開まで1週間もあるので、ネタバレは控えますが、最後に一言……映像もストーリーも完璧でジェットコースターのような浮遊感、ド迫力さも味わえるため驚きすぎてチビらない様にと注意したいのですが、、、なんとあの名作中の名作があの映像のまんま出てきます!

改めて言います……チビらない様にww
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