祐吉

レディ・プレイヤー1の祐吉のレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
2.7
観終えた後の印象は『インディ・ジョーンズ/クリスタル・
スカルの王国』であり、おもちゃ箱をひっくり返したような
空虚さは『1941』。この作品をスピルバーグ監督の代表作と
して10年後に覚えているか...答えはNo。そうした意味では、
興味ある人が“今”観るべき作品なのだろう。
確かにクール・ジャパンの魅力的あるキャラを出演させ、
また映画ファンにはニヤリとさせるパートがあるけど、それは
その瞬間だけの驚きであり、喜びに過ぎない。つまり話題に
なっているキャラ総出演は「出オチ」としてしか機能してい
ないのだ。それを喜べる人はそれでいい。ただ、これが2時間
19分かけて物語るべき内容とは思えないのだ。
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』が傑作だっただ
けに、時代に消費されてしまうようなスピルバーグ監督作品を
観るのは、本当に残念。 あと、何が不満って...MTVを見て
れば、この映画のテーマにピッタリ!と初期の予告編を見て
歓喜していた「テイク・オン・ミー」が使われてなかった
ような。そりゃ、ヴァン・ヘイレンも大切だけど、さ。
祐吉

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