4DX 3Dという腹たつくらいのお金を払って鑑賞。吹き替え版しかないしIMAXではないのでスクリーンの幅とサウンドでは不完全燃焼ではあるのだが…めちゃくちゃ面白かった!
宣伝されてるように80年代(だけじゃないけど)の日米のポップカルチャーの洪水。これらの文化に明るくない方々の評価が気になるとこではある。
薔薇のつぼみ。
この台詞はなんのことか分かる貴方は映画ファン。
あと、ジョン・ヒューズのクイズとキューブリックのアレとかたまらなかった。
あとジョイディヴィジョンのTシャツ着たヒロインだよ?応援したくなるやん。ブルーマンデーかかるし。
原作ありきだがスピルバーグの映画だ。主人公の青年には両親はいないしリアルなデスもある。
オタクに目配せした映画だけではない。
一見、オタク野郎がリアルな彼女を見つけバーチャルよりやっぱリアルっしょ?な普通の映画にも見えてしまう。(実際そんな感想も読んだ。)
冒頭のヴァン・ヘイレンのジャンプにのせて映し出される主人公達が住む街を観ていれば現実の世界だって酷い有様なのは分かる。そんな単純な話ではない。たぶんこのままだとピクサー映画「ウォーリー」のオープニングになるのだ。
そしてバーチャルを否定する物語ではない。
主人公の青年ウェイドはVRの世界ではヒーローだ。
スピルバーグだって映画界ではヒーローだ。私生活は知らないが、何か好きな事を掘り続けていたらブレイクオンスルー(トゥー・ザ・アザーサイド)出来るかも知れないぜ?というスピルバーグからのメッセージだと個人的には思うのであった。
課題としては2018年以降、ガンダムやメカゴジラ並みのポップアイコンを産み出せるか?っていうね…