ちゃーはん

レディ・プレイヤー1のちゃーはんのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.2
どこでどう生きるのか。
現実と仮想現実の世界って、実は大昔からある。例えば、平日の自分と休日の自分が全く別の自分って人がいると思う。

仕事では上司に怒られてペコペコしておもしろくない毎日を生きる自分と、休日に友達や後輩と遊び惚ける自分。

逆に、仕事では偉そうにしているおじさんも休日は家で肩身狭く虐げられていたりする。少し現代に近づいていうと、学校では目立たない人もネット上では他人を蹴落とすような書き込みをしていたりする。

それもある意味では現実と仮想現実を生きていることと変わらない。どんな人にも、色んな面があって、対する人によって自分は変わっていく。VRの世界が実現して、それが分かりやすくより顕著になっただけで、今も昔もあまり変わらないように思った。

オアシスという仮想現実で身につけた自信が現実に擦り寄っていく。現実の自分も好きになった瞬間があって、それは人を愛することや自分が好きな80年代のサブカル、ポップカルチャーを愛することで可能となった。

ゲーム感覚だけでなく、リアルに創始者の気持ちや葛藤に寄り添ったり、人を愛そうとすることで、人は変わることができる。偏屈な見方かもしれないが、そんなことを感じた。

いうまでもなく、あまり詳しくはないが、ガンダム、メカゴジラ、デロリアン、ストリートファイター、ミュータントタートル、アキラなどが出てきたときはうれしかったし、映像が素晴らしかった。

やっぱエンターテイメントは分かりやすいワクワクが要る。やっぱSFは見たことのないものを見せてくれなくては。そんな童心をくすぐる映画だった。
ちゃーはん

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