くま

レディ・プレイヤー1のくまのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
3.5
前情報なしに、タイトルと本編序盤を見て「三部作なのか」と思ってたら、一部完結であることに驚いた。2時間半未満の短時間でテンポよくまとめようとしており、スピルバーグ監督の手腕に感嘆した。逆に三部作くらいにして、丁寧にキャラクターの掘り下げをしても面白そうだな、とも思った。

オマージュをフルスロットルで盛り込んでおり、レースやバトルなどのシーンの情報量は異常そのもので、見ていて興奮する。もっと知識があれば、より楽しめたと思うが、そこまで知識がなくても十分に魅力的であった。

現実世界と仮想世界のギャップに因する問題を1つテーマとしていたが、「オアシス側の描写の比重が大きい」、また、「(ヒロインを除いて)オアシスを手放しで享受する主人公サイド」などのせいで、問題の根深さを汲み取ることができず、本作の世界観に没入できなかった。個人的にはコナンの「ベイカー街の亡霊」のほうが、その深刻さを理解しやすく、惹きつけられた。

エンタメ作品として、クオリティの高い映画で満足した。
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