享楽

素晴らしきかな、人生の享楽のレビュー・感想・評価

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)
4.5
97分にしてこの展開内容なら素晴らしきかな、今作。いわゆる”綺麗事”に終始せず、日常→非日常→日常の過程における非日常にて後者の日常を受け容れるまでに彼は死の欲動と戦う(自転車で車の流れに逆張りするようにぶつかっていくのはその表れだろう)が、やがて来たる諦念はどこか彼を演技で励ました人らの「演技-非演技」の境界をボカして行くのだが、その境界が曖昧になって行く様は、どこか妥協という言葉を彷彿とさせなくもないものだ。
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