巨大なタワー、拳銃使いの戦士、魔術を操る黒衣の男が現れる悪夢を見続けていた少年ジェイクは、ある日夢で見た中間世界と呼ばれる異界が現実世界とつながっている場所を発見する。中間世界に導かれたジェイクは、世界のバランスを維持するタワーの守護者であるガンスリンガーのローランドと、タワーを破壊しようとする黒衣の男ウォルターの戦いに巻き込まれてしまう。
まず『ダークタワー』を95分でという時点で、ハナから期待はしてないんだが、ビジュアル面で相当に損している気がする。
マシュー・マコノヒーとイドリス・エルバは非常に雰囲気が出ているし、何よりどの画をとってもかっこいいんだが、主人公の子供はなんとなく華がない。
それにSF的な描写もなんとなく妙に古い気がして、どこかで見たことのあるような映像のつなぎっていう思いが拭えなかった。なんとなくマトリックスとか指輪物語感。
設定とか世界観が新規にとってかなり説明不足。その割にテンポが良い訳ではなくて、一時間経っても大して話が進んでいない。
と思ったら、急にパタパタっと話が片付いていき、よくわからない。結局敵の目的、なんで塔を破壊してバランスを壊したいのかみたいなところもおざなりで、起きていることすべてがイマイチどうでも良い。
義理の父親殺されて母親消し炭って結構エグい展開なのに立ち直りが早かったり、尺的な都合で違和感があるところも多々。そもそもあんなんでウォルター倒せるならもっと前からなんとかなったでしょ。ジェイクもなんのためにいるのか最後までよくわからなかったし。
映画だと三部作の真ん中をいきなり見せられたような感じ。
場面的には後半1:10あたりからの師弟もの修行描写、戦闘シーンなんかは割と好き。
ローランドのガンアクション、リロードモーションなど2人のキャラクター周りに関しては見てて飽きない。
学校のカウンセラーのホセ・ズーニガがハビエル・バルデムそっくりで、最初勘違いした。
そういえば主人公の男の子もどこかハビエル・バルデムに似てる気がする。
