みおこし

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルのみおこしのレビュー・感想・評価

4.0
居残りを命じられた高校生4人が、古びた部屋で見つけたのは謎のファミコンのようなゲーム機。『ジュマンジ』というそのゲームをスタートするや否や、全員ゲームの世界に吸い込まれてしまい...。

前作の大大大ファンであり、3歳〜5歳くらいの幼少期に観た記憶が残っている数少ない作品というのもあって、続編への期待に胸を膨らませてようやく鑑賞!
結論から言うと、前作へのオマージュはきっちり捧げつつ、2018年らしい娯楽要素も詰まった極上エンタメ作品に仕上がっていました!楽しかった!ドンドコドンドコ...のあの太鼓の音を聴いただけで思わず涙腺が緩みます(笑)。

前作はゲーム内のジャングルから動物やらハンターやらが現実世界に飛び出してくる設定でしたが、今回は主人公たちがゲームの中のジャングルに入ってしまう設定。
ボードゲームだったジュマンジがどうしてコンピューターゲームになっちゃうんだろうという疑問がありましたが、そこはさすが最強のゲーム。プレイヤーを遊ばせるためなら、どんなものにでも形を変えて生き続けるんですね...!
いざジャングルの中に入ってからも、NPCは同じセリフしか言わなかったり、キャラごとに所持しているスキルが違ったり、ライフに限りがあったり...とコンピューターゲームらしいあるあるが詰まっていて笑えました。それでもきちんとボードゲームの時の世界観とリンクしていて、前作ファンは思わず胸が熱くなる要素もあったりと大満足!!
前作はアニマトロニクスを駆使した映像が圧巻でしたが、20年以上経った本作は最先端CGをフル稼働。シマウマの暴走シーンやジャガーの来襲など、迫力満点の映像は時代を超えて更にパワーアップしています。

ロビン・ウィリアムズ不在の今、それが一番の懸念でしたが、主役のスーパースター4人は新しい風をシリーズに吹き込んでくれました。高校生たちがゲームの中では、実際の容姿とは似ても似つかぬ姿になると言う発想がまず面白くて、いちいち細かいことでビビり倒すロック様や、誰よりもJKギャル要素満載のジャック・ブラックを観られるのが、何だか得した気分(笑)。
ジャックが面白いのはもう言わずもがなですが、ケヴィン・ハート扮するフリッジのセリフが個人的にツボで何回も爆笑。すっかり売れっ子のカレン・ギランも、アクの強い他の3人に引けを取らないコメディエンヌっぷりがまた魅力的!
ゲーム外での高校生4人を演じたキャストもみんな好感が持てたし、何より訳ありキャラクターのアレックスとベサニーの描写には思わずホロリとなってしまいました。「本当の自分とは」という深いテーマも込められていて、ただの娯楽作品で終わっていない点も良かったなと。

あえて前作とは完全なる別物として観たのですが、思いがけずスタッフやキャストの原作に対する熱い思いやリスペクトが垣間見えて、個人的には最高の続編でした。感謝!...でも前作は前作で一生忘れない永遠の名作だなあ、ともしみじみ。
ロック好きとしては、エンディングにGuns N' Rosesのタイトルと同名ヒットソングを起用してくれたのもたまらなかった〜♡
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