ジュリア・ロバーツもジョージ・クルーニーも歳とったなぁ。というのが最初の感想。オーシャンズシリーズとか観てた世代としては、懐古的意味合いなある作品。二人の掛け合いは良かったと思う。
どんな組織にもよくありがちな構図。下層にいる人間は見えてる世界が狭い分、類推力がないと直属の上長・関係者に当たる。
しかし、その上司も上の指示で動いている。その点、中間管理職の立ち振る舞い・コミュニケーションってかなり骨が折れるなぁ、とか想起。
伏線の入れ方はシンプルだけどまとまってた。きちんと回収してて割と親切丁寧。そして、オモシロ要素の入れ方がうまい。株価が下がるとことか、最後の方のVine特集とか非常にアメリカ的。
劇中、気になったのは終盤のカメラの向き。その後のカットと組み合わせると、あれは"あなた(観客)にも起こりうる話ですよ"というメッセージなのだろうか。
映画「ドリーム・ホーム」のセリフを思い出したので、最後に引用。
“アメリカは負け犬に手を差し伸べない。この欺瞞の国は、勝者の勝者による勝者のための国だ”
“ノアの方舟に乗れるのは100人にひとりだ。他は溺れ死ぬ”