ひろゆき

セトウツミのひろゆきのレビュー・感想・評価

セトウツミ(2016年製作の映画)
2.5
深夜ドラマ『セトウツミ』が好きで。
漫画も映画も、ちょっと共感できない。
菅田将暉さんと池松壮亮さんの色気は感じるけれど、面白さは。。。

此元和津也さんによる「別冊少年チャンピオン」の漫画の映画化。テレビドラマにもなり、毎回、大爆笑だった。

池松壮亮、菅田将暉が、ただ75分、しゃべってるだけの映画。なのにとても笑える。映画は、それなりに楽しめた。原作同様、ハッとさせられるセリフがあった。しょうもない、素朴さがいい原作を、よくぞ映画にして、それでいて、最後まで観られるようにしたことが凄いと思う。

「走りまわって、汗かかんとあかんのか。
 なんか、クリエイティブなこと、せなあかんのか」

いまの世の中、ITとか、分かりやすさとか、社長とか、サッカーとか、珈琲とか、なんかイケてる感ないとあかんのかな。年を重ねるたびに僕は感じる。そんなもんは、大嘘だと。本当に大切なものは、徐々に絞られてくる。宇宙は膨張し続けるかもしれないけれど、それは中途半端な居場所を増やしているに過ぎない。頼むから、ボクの住むまちには、そういう中途半端なもんは来てほしくない。断固拒絶します。明治、大正、昭和、平成、令和と、近代日本の中で、和洋折衷の歴史をまっとうに生きてきた文化を、個人の主義主張みたいなキラキラしたもんに染められたくない。

コーヒー飲まなきゃあかんのか。洋楽聴かなきゃあかんのか。おしゃれ、せなあかんのか。やっと、文学や演劇、芸術、科学を創れる人たちが集まってきた。そこへ、水を差すような真似はしないでほしい。しょうもない、素朴さ、ここには、ここの生き方がある。君たちの出番はない。

こういう芝居っぽくなくて、ガチの、クスッと笑える日常が、とても愛おしいと思う。
ひろゆき

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