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マーズ・アタック!のjyoのレビュー・感想・評価

マーズ・アタック!(1996年製作の映画)
4.5
火星人が地球を襲来するというお話。この映画が公開された1996年は『インデペンデンス・デイ』が公開された年でもあり、テイストは全く異なるものの同じ異星人による襲来の映画が同時に公開されたのが非常に興味深いところがある。

この映画は、幼い事に観たときに大変ハマッた映画の一つである。まず、驚いたのはキャスト陣だ。ジャック・ニコルソンを始め、ピアース・ブロスナンやマイケル・J・フォックスなどの豪華な俳優が続々と出演し(ジャック・ブラックまで出ていたとは当時は気付かなかった)、その豪華な俳優たちがあっけなく死んでいくのが本作の魅力でもある。ほんとうに贅沢な使い方で、こんなオールスター映画もなかなかないと思う。かつてのパニック映画の皮肉とも言えるようである。また、明確な主人公が本作にはいないため、どの人物も平等に描いているようでもあり、だから逆に誰がどんな風に死んでくれるかなと不謹慎にもワクワクしてしまったりもする。クエンティン・タランティーノやイーライ・ロスが映画の中で死ぬと大喜びするファンが多いらしいが、まさにそれと同じ感覚だろう。

公開当時は、かなり酷評されたらしいが、ティム・バートンらしいブラックなユーモアもあるので、小さいときに観たときと、大きくなった時に観たときとは大分感覚が変わる映画だと思う
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