和田いのまつ

スクール・オブ・ナーシングの和田いのまつのレビュー・感想・評価

4.5
じんわりと心に沁みる素晴らしい映画だった。
生と死がつねに同居する病院を舞台にしたヒューマンドラマと言ってしまえば陳腐だが、その描き方が仰々しくはなく、看護師達の成長を通じてじんわりと温もりのある温度感で描かれている。そのあたりが好感を持てた。
チョイ役の役者の演技力に問題はあるが、脚本の良さでそこはあまり気にならなかった。
ある意味、おくりびとに近い感動を与えてくれる映画だと思う。

生まれてくる時と死ぬ時は自分では記憶出来ない。人の生と死というものは他人によってのみ記憶され認識されるのだ。だからこそ人は他人と関わらないで生きていくことは出来ないのだ。

なるほど。残りの人生を俺はどうやって生きていこうか。そんな事も考えさせられる映画でした。