近藤真弥

マグニフィセント・セブンの近藤真弥のレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
3.7
西部劇の醍醐味をちゃんとやりつつ、それを現代向けに描いているあたりは職人技と言ってもいいのでは。ガン・アクションのひとつひとつがカッコいいし、物語を盛り上げる的確なカット割りも秀逸。

いまの世相を反映してか、はみ出し者や弱者が連帯を組み、横暴な権力者に立ち向かっていくという構図が鮮明に出ているのも特徴。これは現在の世界に向けたメッセージのようにも感じられる。だからこそトドメはデンゼル・ワシントンじゃないし、権力者に対抗する側の出自も多様なのではないか。
近藤真弥

近藤真弥