インターカステラー

アルタード・ステーツ/未知への挑戦のインターカステラーのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ビジュアルニカンパイ。
初っ端の図と地が交錯する
『ALTERED STATES』。
言語表現できないトリップシーンは
監督の思考の追体験ができそうだ。
ガルマッゾのような造形がたまらん。
神と勘違いした堕ちた人間感。
そして何と言っても
ウィリアムハートのあの笑顔。
途中から目が真っ黒に見えた。

発狂、狂人ととるか、
探究、求道者ととるか。
オチたことのある人は
後者で捉えるのではないだろうか。

真理なんてない。
重要なのは求め合う愛。
失敗しても握手してバイバイ。
これもまた貫かれた台詞だ。

行き着く先に何も無いのは
辿っていた遺伝子情報の起源が
地球という生命の誕生だったからでは。
真理は無いのではなく、
地球という枠組みでは
ある程度から見つけられなくなる。
あとは何を真理と捉えるかか。
絶望の淵から戻ってこられたのは
愛もまた遺伝子と同様に
見えない道で繋がっているからだろう。
インターステラーとコンタクトが
また好きになるなあ。
説明できない不可解な力『愛』。
これこそ非言語で表現したい。

おもしろいなぁ。
ゴーストストーリー、インターステラー、
コンタクト、2001らを観た後のような
広い宇宙のように果てしない余韻が
ゆらゆらと漂う。

遺伝子の記憶を探るくだりが鬼滅の刃と被った。
どことなくAKIRAと近いものを感じる。