Keito

バービーのKeitoのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.5
自己認識の欠如が争いを生み出す。

自分が理想とするユートピア。

本当の自分とは何なのか??

あの「Barbie」をグレタ・カーヴィングが初の完全実写映像化。


Barbieに関しては詳しくないので、もっと歴史や思い入れがあったら楽しめるのになと思いました。
本体を製造しているマテル社の名前だったり、初めてBarbieを製造した人の知識があれば深く物語に入り込めると‼️

さて、内容ですが、アメリカンなノリとシュールなユーモアが混在したカオスな内容でした。
「自分とはいったい何者なのか?」と悩み、涙を流すケンに哲学的な問いを問われた気がします。

社会に出ると、どうしても周りから演じるべきキャラクター像というのがあるので、自分の本心に従っていないと、人生で何を成し遂げたいのか?など「本質的」なことに目が向かなくなり、絶望すると、この物語を通して教えられた気がします。
全て好きにすることはできないけれど、自分がこの限りない「人生」で何を大切にしたいか?は明確にしといた方がいいと思いました。
さもなければ、周りに流され、抑圧された社会で、本来の自分ではない人物を強制的に演じさせられてしまう恐怖を感じました。

映画情報

世界中で愛され続けるアメリカのファッションドール「バービー」を、マーゴット・ロビー&ライアン・ゴズリングの共演で実写映画化。さまざまなバービーたちが暮らす完璧な世界「バービーランド」から人間の世界にやってきたひとりのバービーが、世界の真実に直面しながらも大切なことは何かを見つけていく姿を描く。

ピンクに彩られた夢のような世界「バービーランド」。そこに暮らす住民は、皆が「バービー」であり、皆が「ケン」と呼ばれている。そんなバービーランドで、オシャレ好きなバービーは、ピュアなボーイフレンドのケンとともに、完璧でハッピーな毎日を過ごしていた。ところがある日、彼女の身体に異変が起こる。困った彼女は世界の秘密を知る変わり者のバービーに導かれ、ケンとともに人間の世界へと旅に出る。しかしロサンゼルスにたどり着いたバービーとケンは人間たちから好奇の目を向けられ、思わぬトラブルに見舞われてしまう。

「レディ・バード」「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」のグレタ・ガーウィグが監督を務め、「マリッジ・ストーリー」のノア・バームバックとガーウィグ監督が共同で脚本を手がける。
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