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バービーのluckyfieldのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
4.2
まったく興味はなく、Twitter(現X)でやらかしたこともあり、観ることはないと思っていました。
それがたまたまYahoo!ニュースに上がった記事『原爆コラ画像問題で炎上も、映画『バービー』がこの夏絶対に見るべき作品と言えるワケ 』(女子SPA!) https://joshi-spa.jp/1257844?cx_clicks_art_mdl=8_img
を読んで、「ふーん」と思い、たまたま時間が空いたので吹替版を観てみたら、大ハマり!今年最高の映画(自分の中で)となりました!

冒頭はショッキングな描写に「ここまでやる?」と眉をひそめ、出てくる何人ものバービーとケンに混乱し、ストーリーもよくわからないエンタメ系映画なのか?と不安になりました。

でも、バービーが「死」を意識し、ストーリーが動きます。人間界に来てからはいわゆるジェンダーに囚われた数々の描写に「あー、そうだよね」と笑って観ていました。

ケンダム(男社会の描写も相当笑えました)になったバービーランドに戻ったバービー、グロリア、サーシャは、男社会に洗脳された女性を解放するため、現実社会の女性がいかに理不尽な目に遭っているかを言い連ねます。

この時のグロリアの言葉「痩せてなくてもダメで、痩せすぎてもダメで、輝いていないとダメで、目立ちすぎてもダメで………」を聴いていて自然に涙が出てきました。

「いわゆる女性が今の社会でいかに抑圧されているか」を知らず、思いも寄せず、関心も持たずに生きていることを自覚したからです。この場面を観られて本当に良かったと思っています。
もう1つ感じたのは、「日本はそうだよな」と思ってた男尊女卑というか女性蔑視が自由の国アメリカもそうなんだ!と驚いた自分(の決めつけた見方)に驚きました笑

個人的にマッチョイズム?に縛られている感はあまりないので、その辺はよくわかりませんでした。

何より説教じみてない、押し付けがましくない空気が終始あって、楽しく観られる(スラング・下ネタがかなりあって、子どもに見せにくい笑。メンヘラとかの言葉もイヤ)映画だと思います。

ただ終始、バービー役のマーゴット・ロビーの美しさに心奪われていた自分はルッキズムを支えているのかも、と反省した次第です笑
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