「魔法にかけられて」的なフィクション×現実世界のコメディ映画かと思いきや、ジェンダーギャップをガッツリ描いてて思ってたよりも深い映画だった。
多少過激な主張もある気がするけど、メッセージとしては分かりやすくて良かった。
この映画の難しさは、リアルワールドもケンダムも最初のバービーランドも問題があるという前提で進む一方で、理想の社会に対する答えを誰も持っていないところ。
男女の分断からの最後の落し所も悪くは無かったんだけど、中盤までのメッセージと比較すると、多少薄っぺらい気もして、もう少し踏み込んで男女はこう共存するべきって1つの答えを提示してみて欲しかった。
男目線では、男から観た男社会に対する生きづらさや、アランの苦悩も描いて欲しかったけど、まあそこまで風呂敷を広げると収集付かないしね。
自社商品のアンチテーゼ要素も含まれてて、製造元メーカーも全面協力してるって流石アメリカ心が広い。
最初から最後までコミカルに描いてて、小ネタもレベル高くて面白い。
個人的には、私可愛くないってマーゴット・ロビーに言わせてるあたりのツッコミが好き。
映画最後のバービーの台詞はただのギャグと解釈していいのかな？
