MizueTakadaka

バービーのMizueTakadakaのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.4
う〜んと…
政治的意図があり過ぎて
おバカっぽく楽しめなかった…

バービーの世界設定は面白かったです
どういう仕組みで人間界に来れるのか
どういう風に繋がってるのかとか
そのへんは割とテキトーだと思うので
深く考えたりツッコんだりは
しなくていいと思う…

冒頭は楽しかったのだけど
バービーが人間界に来て
人間の男どもからエロい視線を
向けられる描写に引いてしまった…
露骨過ぎるし
子ども連れだったら困ると思う

バービーの世界を夢の世界として
楽しめなくなる瞬間でしたな

人間界が、物凄い男社会として
誇張して描かれていたと思うんですが
実際の現代のアメリカって
あそこまで酷いの?

女性にとって人間社会がどういう風に
感じてるのか私にはわからないのですが
フェミニズム的な物語にするために
意図的に現実世界を都合よく捻じ曲げて
描いているようで気持ち悪さを感じた

バービーの世界におけるケンの
ぞんざいな扱いが
現実世界における女性の扱いとして
反転したものとして描いているのだと
思うのだけども

そうすると物語の構造としては
バービー社会の弱者である
ケン達による革命の失敗の物語であり
最後は社会的強者であるバービー達が
弱者から権力を取り戻して
ハッピーエンドみたいになっているのが

全然ジェンダー平等を実現してなくて
なんか、これでいいのかな?って
凄い疑問に思ってしまった

ケン…切ない…と
ケンのほうを応援してしまいました

現実社会で出会う女の子ちゃんが
バービーが社会に与えた
マイナスの側面を語っていたけど
そこに触れるのはバービー映画として
凄く責めてると感じたものの

そこに触れてしまったがゆえに
バービー映画を難しいものに
してしまったような気がする…

どういう風に結論づけて終わらせるのか
迷子になってしまってるというか…

ハッピーエンドな風で終わるけど
こんな終わりでいいのか悩んでしまう…

可愛いばっかのおバカ映画として
消費するだけではすまない作品ですな
MizueTakadaka

MizueTakadaka