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バービーのmihoのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
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Hi Barbie! Hi Barbie! Hi Ken! Bye Barbie!
と言葉のゲシュタルト崩壊起きそうなグリーティングニヤニヤしてしまった笑

個人的には正直体感時間が若干長く、全米一位と言われてるほど面白いかな?と思ってしまった笑 おそらく期待値が高すぎたのと、全体的にかなりシニカルな創りなのにジョークが刺さらなかったところがあるからかと思う。アメリカではもっとウケてるんだろうなと思います。こういうの本当にジレンマで肌感覚がわからないから損してる感じがすごい。あと結構Barbieたちが話してる内容難しかったりするので、そこまで頭の良くない私はピンクとブルーのパステル世界で目をチカチカさせながら字幕を追い思考働かせるのが意外と難易度高めでした笑 

世間は賛否両論で、Twitterなどでも特に男性が観て幻滅した面白くない(二重の意味)的なコメントは多くみてきたけど、確かにKenの扱いやKendomの末路、頭の悪いKenたちを巧みに操っていくBarbieたちを見ているとプンスカするんだろうな笑
でも冷静になるとこれってこれまでBarbieで遊んできた女性をターゲティングした女性のための話よね。これまで蔑ろにされ続けてきた女性のエンパワーメントを高めるために作られたはずのBarbieが、リアルワールド来たらなんてこと人間って大変ね、その上男性優位でBarbie landとは正反対!女性として生きるのってこんなに苦労が多いのね、その上老けるしセルライトもできるし死ぬし辛すぎて泣けるわ…でもそれが面白くもあるよね、ありのままでいいのみんなで頑張ろう!っていう大多数の女の子がみんな遊んできたBarbie通して女性に訴えてるのに(例に漏れず私もたくさんBarbie持ってたし今でも実家に箱入りBarbieいる)、プンスカ族は今まで大して知りもしなかったであろうKenの扱いに憤慨して同情して萎えてる構図ってシンプルにおもろい。それこそシニカルでKenみすら感じる気が…笑 ただ誇張された表現やシニカルさって解釈によっては真摯に受け止められてしまう場合もあって、そこは難しいなとは思う。Standard Barbieのマーゴのナレーションもジョークなんだろうけど、笑えつつも笑っていいのかわからない感じ笑

映画自体も、Barbieの世界は和解の上でBarbie landとしてBarbieもKenもAllanもそれぞれが好きなように自分らしく生きるエンディング、人間界もそうなったらいいねっていう丸い収まりだと思うので別に人間界で打倒男性!みたいな感じではない。何故一部の世の男性鑑賞者はプンスカなのだろうか…笑

ライアン、40超えてKen頑張ったね!よかったです、胸筋はシェーディングしてそうだけどいい体でした笑
マーゴは全てが左右対称で本当に美しい。Barbieはマーゴでよかったと思うわよ!
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