こんなに不甲斐ないライアン・ゴズリングにお目にかかれて幸せだ。
個人的にはマテル社の重役たちも好き。
男達が徹底的に滑稽で愛すべきものとして描かれていて笑えたしなんだかときめいた。
フェミニズムみ と ダイバーシティみ たっぷりの映画ばかりの中でバービーが頭ひとつ、ふたつぶん抜けているのは、
マテル社で働くグロリア（アメリカ・フェレーラ）の独白シーンの素晴らしさ。
現代の社会において女性に求められるもの、請け負わされているものを娘の前で語るが内容が見事過ぎて涙が出た。
女性に生まれたというだけで、実にこれだけのものを背負ってきたんだと気付かされたし、共感しかなかった。
公開時にSNSで炎上した件はこの映画そのものとは全然関係ない。配給会社がちょっとアレだっただけ。気にしないでこの作品は皆んな観た方がいい。
マーゴット・ロビーがバービーの映画化の権利を持っていて、グレタ・ガーウィグ監督に話を持ちかけたというのを後から知って驚いた。あとあれだ、字幕（翻訳）がいい感じだったよ。
