フェミニストの映画かと途中まで思っていたが、いや違う、男社会を笑っちゃうほどアホに描きながらも、そこに戯れる女性のことも同時に批判している。
女性の女性による女性のための社会であるバービーランドは、女性のエンパワメントを発揮する社会であり、女性が大統領として、ノーベル賞作家として活躍し続ける、女性に努力と苦労を強いる社会と表裏一体だ。
ではどうすれば女性は楽になれるのか?ここがすこぶる痛烈なのだが、男性から選ばれる世界って何も考えないでいーじゃん!と、生き方を変えてしまう。
翻って私たちの世界はどう?と心臓を鷲掴みにされてるかのように締め付けられた。
予期していない斜め横からカウンターパンチを喰らったような気分にさせられる名作。
余談
最後のバービーの一言。
あれの脚本の意図がわたしにはまだ消化しきれてない。結構意味深やない?