若色

バービーの若色のレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
4.1
フェミニストの映画かと途中まで思っていたが、いや違う、男社会を笑っちゃうほどアホに描きながらも、そこに戯れる女性のことも同時に批判している。
女性の女性による女性のための社会であるバービーランドは、女性のエンパワメントを発揮する社会であり、女性が大統領として、ノーベル賞作家として活躍し続ける、女性に努力と苦労を強いる社会と表裏一体だ。
ではどうすれば女性は楽になれるのか?ここがすこぶる痛烈なのだが、男性から選ばれる世界って何も考えないでいーじゃん!と、生き方を変えてしまう。

翻って私たちの世界はどう?と心臓を鷲掴みにされてるかのように締め付けられた。

予期していない斜め横からカウンターパンチを喰らったような気分にさせられる名作。

余談
最後のバービーの一言。
あれの脚本の意図がわたしにはまだ消化しきれてない。結構意味深やない?
若色

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