このレビューはネタバレを含みます
終盤では各々が自由を手にし、バービーランドでの重職に男女関係無く就けるようになった。う〜ん、理想的。理想的だけど!女性優位社会のバービーランドがなんとなく成り立っていたのは生殖機能が無いからでは無いだろうか。誰も産休をとらないから、穴が空くこともないし、誰かが埋め合わせをする手間もかからない。現実的に考えて、体の構造上、人間の女性は生まれながらにして不利。妊婦のバービー人形・ミッジを避けるような撮り方が闇深。それでも自分のための権利が欲しいなら闘え的なニュアンスを感じた。
自分の権利を勝ち取ると同時に逆差別が起こる。負の連鎖への「バービー」のアンサーは共生。映画内でサーシャの母が世の中の矛盾を愚痴りまくってたから、それを踏まえた上で共生を選ぶのは、諦念か、はたまた深謀遠慮なのか、、、。