ヒッチコッ九太郎

ヒッチコック/トリュフォーのヒッチコッ九太郎のレビュー・感想・評価

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本屋の映画コーナーに行くと一際目立つ大きさのあの本(本当にデカイ)に影響を受けた監督たちが語る。

ヒッチコック監督の作品については名作もあれば駄作もある。
という議論は絶えないが、ただ商業的な作品じゃなく、お客さんにいかに楽しんでもらえるかを考えて映画を作ったのはこの人が初めてだろう。
皆がスマホを持ち、簡単に動画撮影出来る時代になった。
失敗すれば消したり、面白く加工するのにこだわる人もいる。
上手くできた動画をSNSに投稿して高い評価を受けたい人も多いはずだ。
そんな皆さんの原点がヒッチコック監督だと私は言い張りたい!
まだカメラもフィルムも未発達で、撮り直したりすぐに確認出来ない時代に彼は見事な作品を生み出した。
絵コンテ、光と影、カット割り、小道具など全てが神がかっている!
そしてどの作品にも一度見たら忘れられないような、頭に強く残るシーンがあるのもヒッチコック作品の特徴である。

というように現代のヒッチコック狂の私でさえ書けば止まらなくなる。
この作品でヒッチと対談しているトリュフォー監督もまた、彼に触発されてその技術を学んだ一人なのだ。
そしてその対談本に影響を受けた映画監督たちも作品を生み、永遠にヒッチコックの技術は生き続けていく。


※「めまい」は美しい変態の映画だってさ(笑)。