ヒッチコック/トリュフォーの作品情報・感想・評価・動画配信

「ヒッチコック/トリュフォー」に投稿された感想・評価

mj

mjの感想・評価

3.6
この作品を鑑賞して、単行本も買い拝見。
ヒッチコックは映画を通して、その作り手の理想や思想まで掘り下げて夢中にさせてしまう、人間的魅力に溢れた人物だと改めて感じた。

彼の殆ど全ての作品にヒッチコックイズムが散りばめられているため、作家主義としてのスター性があるだけでなく、それに加えてエンターテイメント性の気配りも抜かりが無いため、老若男女全ての人に受け入れられやすい作品が多い。そう言った意味で商業的視点も持ち合わせている、映画に愛されている人だなぁとしみじみ感じた。
I

Iの感想・評価

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ヒッチコック本人と名だたる監督達がわかりやすく解説してくれてなんともありがたい
面白かった。ヒッチコック大好きなので元からヒッチコックの作品は全部見たいとは思っていたけど、さらにそう思った。私が好きなめまいついて語られてる時間が割と長くて嬉しい。普通に本の方も読んでみたい。
m

mの感想・評価

3.8
映画の授業に、映画のドキュメンタリーに、ところどころ被ってる内容あったけど思ったこととしてはヒッチコックもっと観たい(トリュフォーも)
前は体調悪くないとき限定だったけど今はいつでも観れそう、成長(?)
くりふ

くりふの感想・評価

3.5
【映画を読み取る力、を取り戻すために】

「ヒッチコック/トリュフォー」という冠ですが、かの歴史的書物の映画化というより、出版後の波及がより語られますね。キャッチコピー「10名の監督たちが語るヒッチコックの映画術」の方が内容的には近い。

が、彼らの語りも、原著のことよりヒッチ映画そのものの方が多かったりして。プロ視点によるファンムービーとも言えそうです。

逆に、基となった一週間分のインタビューを、実際の映像フッテージに音声として被せた、直球の映像版をみたくなった。制作は現実的ではないでしょうが、そう感じさせる一抹の寂しさもあったのです。

「映画術」を模倣しようとしても実際はうまくいかない、とも聞きますが、本作をみてヒッチの映画術をより理解できたかというと…逆に謎が深まった気がする(笑)。それだけヒッチ作品には、解けようのない魅力が詰まっているという証かとも思いますが。

が、小難しいゲージツ論が展開されるわけではなく、ヒッチの職人芸について皆、語ろうと試みている。それが深層心理に踏み込むことになっても結果論で、始まりはいかに観客をマジックに惹き込むか、というところ。

そのためのキーワードはわかり易く散りばめられているので、深めたい向きには作品を再度楽しみつつ、原著を紐解いて自分のヒッチを見つけよう、というところでしょうか。

英語ではペーパーバック版があることを知りました。日本語版を出してほしいけど…持ち歩かないとあの百科事典じゃ読破はムリ。若く時間がある時に通読できず、虫食い読みのままですわ。

作品別では一番好きな『めまい』語りが一番盛り上がるので、一番燃えました(笑)。

監督ら複数の視点から魅力が語られ、実際の映像に沿って進み、あのクライマックスへ…至るとちょっと涙腺ヤバくなる。フィンチャー監督が「美しき変態」と喝破しますが、その通り。もうずっと前からわかってるよ(笑)。

『スラヴォイ・ジジェクの倒錯的映画ガイド』での『めまい』分析も面白かったが、本作の方が編集効果も高く、よりヒッチ魂に近い感じ。

語られ度二位は『サイコ』ですが、制作過程をフィクションにした『ヒッチコック』が何故つまらなかったのか、本作でよくわかりますね。切り出した映像を冷静に評価する流れなのに、何故ここまでハラハラさせられるのだろう?

もちろん、ヒッチ本人の貴重な生声も聴けます。ある女優をバカ女と罵倒する楽しさ(笑)もありますが、一番可笑しかったのは、エロいオヤジギャグ批評で盛り上がるヒッチに、あのトリュフォーが思わず、エロいリアクションを返してしまうところ。

彼の奇声が間違いなく、本作のクライマックスです!(笑)

変態評論家の滝本誠さんが、パンフでしっかりこの件、ツッコんでいて流石だと思いました。

パンフでいうと、本編では省略された黒沢清監督の全文コメントが読め参考になります。『汚名』の2シーンを「悪魔的/天使的ショット」として比較分析していますが、端的でわかり易い解説。『汚名』は生々しい映画だと思っていましたが、これ程だとは再発見でした。

他、今後への危機意識として。

ヒッチ映画は論理を飛ばして情緒に走り、時に露悪的…と捉えられることが多いように思います。が、本作で改めて、観客の知性にわかり易く訴えており、観客が映画をいかに読み取るかでより楽しめるかが決まる…そういう作りになっていることがわかります。

本作は、ヒッチがハリウッドに与えた影響も語られますが、現代でのハリウッド映画は、いかに痴的に堕ちてしまったことでしょうか。それに気づきもしない観客も、確実に増えているように思います。

本作が描くことは、そんな現状への警告とも取れます。ただ、その警告に気づくかどうかにも、知性が要るでしょうから、最早どうしようもないかもしれませんが…。

トリュフォーがヒッチを「カメラで書く作家」と例えていました。的確です。

今後より深く、ヒッチ映画を「読み取って」、より楽しみたい、と感じた次第であります。

<2016.12.25記>
kayupan

kayupanの感想・評価

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映画手法についてのヒッチコックに対するトリュフォーのインタビューを基にして、ディヴィッドフィンチャーや黒沢清、マーティンスコセッシなどがヒッチコックの映画術に関してコメントするドキュメンタリー。インタビューに関しては、『ヒッチコック映画術』にまとめられているが、実際のヒッチコック作品を挿入して解説している点がこの映像の見どころだろう。ヒッチコック映画をいくつも見ている人にとっては、それらを再度深く味わえる批評になっていると言える。
BOB

BOBの感想・評価

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世界的映画監督たちが語る『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』。ヒッチコックとトリュフォーによる実際のインタビュー映像を混じえながら。

映画人のバイブル。もっと深く読み込みたくなったし、20本で止まっているヒッチコック映画マラソンも進めたい。

「思いのままに時間を動かすのが、映画の楽しみではないか」

「ヒッチコックと共に、わたしたちは人間の深層心理を学ぶんだ」「映画心理学の大家と言ってもいいくらいだ」

アクターズ・スタジオ出身の俳優vs映画の一道具としての"古典的"スター俳優。

「ヒッチコック映画のテーマは、罪の転移だ」

「サイレントこそ純粋な映画形式だ」

「映画ばかりか観客も演出する監督だ」

「映画の力は大衆のエモーションを生み出すところにある」「映画の面白さは物語の構成にかかっている。どんな小さな物語でも技術的にきちんと作られてさえいれば、世界中の観客を同じように感動させられるはずだ。それだけが映画作家の誇りだ。」

「ヒッチコックは、サスペンスの巨匠というだけでなく、作家であり芸術家である。」

260
ヒッチコックの映画をより楽しむために、必見の映画であった。

沢山の有名映画監督の話を交えて、映画学を学べる。

個人的に、マーティン・スコセッシが出ていたのは嬉しかった。
彼も、ヒッチコックに多大な影響を受けているらしい。
私の大好きな映画『タクシードライバー』にも、ヒッチコックの影響があるのだと思うと、それを踏まえた上で再度見たくなった。

印象に残った話はたくさんあるが、以下に二点だけ記す。

⓵ヒッチコック映画は、ストーリーラインがしっかりとあり、一定の秩序の上で、暴力なども繰り広げられる。

⓶ヒッチコックは、二千人の観客を常に想定し、制作していた。
AKITO

AKITOの感想・評価

3.3
若き映画作家フランシス・トリュフォーが、サスペンス映画の巨匠、アルフレッド・ヒッチコックの映画術に迫ったインタビューの音声と、著名な映画作家たちによる証言で綴られるドキュメンタリー映画。
kiku

kikuの感想・評価

4.3
映画の教科書を見ながら勉強する作品。好きなものが詰まっていてワクワク。
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