裏社会で生きた時代の冷めらやぬ興奮・狂騒が過ぎ去った後の、なんともいえない哀愁や物悲しさを感じさせる終盤10分ほどは、この監督作品の中でも珍しく観る側の情に訴えかけてくる切ないパート。
ここを味わう為の3時間半と考えると、個人的にはちと長い！！！と感じてしまった
そもそもマフィアもので裏社会での成り上がりがテーマで、そこに絡んでくる友情、裏切り、バイオレンス等を求めているなら同監督の「グッドフェローズ」で
事足りるような気がする。
テンポも良いし、今作にあるものがだいたい半尺で揃ってます
登場人物があまりに多く、利権が複雑に絡むやや込み入った内容に、後半はほとんどフランクの語りになって説明的な印象を受け、
観ていて少し疲れるうえに盛り上がりに欠けるのでそういう意味でも長いな、と、、、
(でも不思議と、退屈に感じる事はなく一気観できたのはやはり作品の持つ力なのか)
決してつまらなくはないですし、3時間半長いですが
Netflixにあがっている「監督・出演陣が語るアイリッシュマン」は今作の内容に反して雰囲気も良く、錚々たるメンバーが一堂に会しており、見応えあって面白いです
