デニーロやジョーペシ・アルパチーノ等そうそうたるメンツで一体どんな映画をやるのかと思っていたら、組織の中間管理職の苦悩をまざまざと描いたなんとも地に足ついた話だなぁ…と
板挟みの中健気に頑張るデニーロに同情しちゃいます。どの業界でもああいうポジションの人は苦労するんだね…
マフィア映画でそういう話をやるという切り口は新鮮で面白かったです。
終盤の老いた様は観ていて痛々しかったなぁ…「レイジングブル」のときも同じような気持ちになりました。
スコセッシの映画は人物や組織の成り上がりから凋落までをありありと描かれていることが多くて人生の諸行無常を感じさせますな。
3時間半という上映時間は途中ダレるかなと思っていましたが流石ベテラン役者陣の重厚な演技に魅せられて最後までスクリーンに釘付けとなりました。
しかし全体的な面白さを言うと正直微妙…同じマフィア組織を取り扱った作品で比べると、強烈なバイオレンス描写と個性際立つキャラクターで引っ張っていった「グッドフェローズ」の方が個人的には好みかも。
