2019年はこの作品で映画納めました。
劇場で観るチャンスがあったので、暗いスクリーンで3時間半。
あっという間ではなかったけど、そう退屈はしなかった。
出世と没落、そこで揺れ動く思惑交差する50-70's。
男たちの生きざま、撮れそうなやつぜんぶ撮ってやったぜ!という感じ。
しかしこの「全部撮るぜ!」ってのが出来たのは、一重にデ・ニーロ、パチーノ、ペシの3人をはじめとした役者陣が、変化していくポジションごとの心情や行動を巧みに使い分けてくれたからこそ。
この豪華キャストが一同に会す3時間半という時点で、もう凄さは十二分。
ただ、男たちの物語に終始することなく、俯瞰の目線として「ペギー」という存在があることによって、この作品は一気に深みが増しているなとも。
言葉なくとも語るあの視線、フランクの脳裏にこびり付いていたことは言うまでもない。
要は「大河ドラマ」的なので、劇場で張り詰めて3時間半はうーん…かと言ってちっちゃな画面で流し見は勿体なさすぎる。でも作品価値としては劇場でという気持ちも…
「大きいテレビで休憩しつつ、聞き逃したところは巻き戻し」っていうのが一番丁度いいな。
実にネトフリ向き。