ほおづき

ノクターナル・アニマルズのほおづきのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
3.5
ゆがんだ愛情表現物語。

元夫から自作の小説が送られてきた主人公。暴力的ではあるが才能を感じさせるその作品から彼の成長を感じ、自分と照らし合わせて実生活を顧みるおはなしで、劇中劇のほうが長いんじゃないの?っていう変わった映画。


前半がきつすぎて途中で何度も見るの中断してしまった。アメリカとかの広大な国って一番近くのモールまで車で2時間荒野とか平気であるから、こういうシチュエーション本当に身につまされるくらい怖い・・・

ラストが意味深な終わり方だったし結局nocturnal animal(夜行性)の真意もわからなかったけど、実はハピエンに変化するような伏線が隠されてたりしたのかなぁ。作中に凄く分かりやすく「REVENGE」って書いてあったし、あらすじにもしっかり「復讐なのか――。」って書いちゃってあるからw単純な復讐物語ではないだろうなぁとは思う。
このことがきっかけで、主人公が自分と向き合ってプライドみたいな殻から抜け出せたらいいなぁ。


そんなことより・・最初のデートの食事のときから、この二人うまくいかない雰囲気ぷんぷんするんだけど、親の言う「わたしに似てるからやめなさい」っていうのは説得力あるなぁって思った。物語の親の助言なんて大抵は自分の理想の押しつけか、自分の老後のことしか考えてないからw