ノクターナル・アニマルズの作品情報・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ2016年製作の映画)

Nocturnal Animals

上映日:2017年11月03日

製作国:

上映時間:116分

3.8

あらすじ

「ノクターナル・アニマルズ」に投稿された感想・評価

minkuma29

minkuma29の感想・評価

3.0
ジェイクギレンホールが好きで鑑賞。
ファッショナブル、映像美、表現力などはさすがに綺麗だなと思ったけど、ジェイクじゃなければここまでの映画にはならなかったはず。
久しぶりに真面目に書くか、すみません編集しました。
嫌悪としていることの繋がりを物語に反映しながら映像で巧妙に撮影してて、スマートでセンスいい。否定された唯一の己の武器で倒すっていう静かなる報復映画だった。古典的な作風をトム·フォードらしく昇華してて美しかった。
ざっくりいうと、からっぽなあなたに傷つけられた僕は君にそんなことしてはいけないよ。痛みを教えてあげるね。頑張ってねーじゃあねーって話だった。
mayo

mayoの感想・評価

3.9
じわじわと精神的に追いつめられる美しい復讐劇。正直、スカッとはしない。

復讐方法が優しく残酷。
復讐される側が悪なのか、する方が悪なのか…復讐劇にありがちな、やってやれーー!やられろーー!がなかった。

二つの[復讐]が全く別のところで進んでいく。終始薄暗く、綺麗な音楽と共に進んでいくが全く飽きることがなかった。

オープニングの裸体にびびった。
演技の力かメイクの力かは知らないけど、過去のエイミー・アダムスが綺麗で現在のエイミー・アダムスが不細工なのが良かった。というか現在のエイミー・アダムス、完全にブルゾンちえみじゃん(もちろんブルゾンちえみが不細工だというわけではない)。

復讐じゃなくて、救いの手ですよね。
私腹を肥やした女に対する復讐なんですかね。太った女性がくるくる踊ってるシーンはちょっと引いちゃいましたよ。劇中小説がシンプルに怖くて嫌な気持ちです。別れが着想になっているので、難しい話じゃないんですがそれを汲み取って物語を解釈する必要があって疲れました。復讐譚は好きなんですが、男の方もこんな弱かったわしが暴力的かつ才能ある小説書いたぞって校正ゲラ送りつけてくるのも気持ち悪いですよ。
『小説を書いた 君との別れが着想となった 校正刷りを読んでほしい』

『君の瞳にも同じ”悲しみ”が 君のお母さんと同じ 悲しい目をしてる』

『怯えてない 不幸なだけ とても不幸せなの』

『誰かを愛したら──努力すべきだ 簡単に投げ捨てるな 大切にしろ 失えば 2度と戻らない』



これは復讐か、愛か。



■ あらすじ ■
スーザン(エイミー・アダムス)は、アートギャラリーのオーナーであり、裕福な生活を送っていた。だが夫は事業がうまくいっておらず、その上スーザンに隠れて浮気をしている。スーザンは経済的には恵まれながらも心は満たされなかった。
ある週末、19年前に離婚した元夫エドワード(ジェイク・ギレンホール)から小包が届き、彼が書いた小説『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』が送られてくる。「スーザンに捧ぐ」という記述から始まるその小説は、繊細で弱かったエドワードからは想像できないような暴力的で衝撃的な内容だった。スーザンは初めて触れる彼の非凡な才能に、夢中になってページを捲り、やがて再会を望むが…


■ 感想 ■
『ノクターナル・アニマルズ』
(『Nocturnal Animals』)

以前より評価も高く、好きな俳優ジェイク・ギレンホールも出てるとのことで気になっていた作品。Amazonプライムで見つけて鑑賞。

冒頭が突然の肥満女性たちの全裸踊りから始まるものだから、なんやなんや、何が始まるんやコレは だいぶクセが強いな…と思ったんですけど、正体が分かると大したことはなくちょっと安心した(笑)そしてあれも今考えると、スーザンのとある心、感情を表していたんじゃないかなぁと。

なかなか壮絶で衝撃的な映画だと思う。全編を通して、物凄く静かでどこか冷たい、そんな映画なんだけど、だからこそ分かる、”彼”の気持ちが。あの日から、きっとずっと彼の気持ちはそんなだったと思うんだ。暗く冷たく悲しく、そして怒りも。

小説の内容が結構キツくて、少し涙が出てしまった。(なんか連日映画で泣かされている…笑)精神的にキツい。でもああいうひたすらに”理不尽な暴力”というものは常にこの世界に蔓延っているものだとも思う。殺人事件とか暴力事件は全てがそう、理不尽そのものでしょ。正義とか常識とかが一切無視される世界。それを思いっきり目の前に叩き付けられた気分。ツラかった。ジェイクのあの見てしまった時の表情が忘れられない……。

ラストはこれまた少しいろんな解釈が出てくるのかな。そんな気がします。でもそんなに難しい話というわけではないと思う。捉え方が観た人によってもしかしたら分かれるかもというくらい。でも大抵の人は同じ解釈をするんじゃないかなぁ。

それでも一応、どうしても私的な解釈を書いておきたいので、以下ネタバレです。これから観る方はご注意を。




◤◢◤◢ 以下ネタバレ注意 ◤◢◤◢













私の解釈。

まぁ確実に、エドワードの復讐だと思います。
高飛車で実利主義、現実主義者のスーザンは、結局のところエドワードの精神的に弱さや脆さが最終的には軽蔑にも近いものに値して、手放す…いやあれはもはや突き放すという選択肢をとったわけです。彼女は「母に似ていると言われるのが嫌」と必死に拒絶していましたが、結局のところ「そっくり」なんですよ。典型的な差別主義者である両親のことを否定している素振りを見せながら、本当はそっくり瓜二つ。
小説家になるのを夢見るエドワードに対してはじめは自分にはない意欲や強さを持っている人だと感じたけど、結局それは高飛車な女が上から目線で見て「この人なんだか新鮮で面白いわ」くらいの見方なのよ。あくまで上から評価してるだけ。そりゃ2年で破局するよ。結局スーザンが求めていたものは「完璧」そのものだから。自分の全てを満たしてくれる人。金銭は勿論、才能、愛情、全てにおいて。で、結局才能が芽生えず中々結果の出ないエドワードに呆れて見放すワケです。本当に典型的な高飛車女なんです。そこに、エドワードは激昴するわけです。「愛しているなら努力するべきだ 簡単に投げ捨てるな」と。だけどその言葉はスーザンには伝わらない。

その上酷い追い討ち、この上なく最低の行動をスーザンはとります。エドワードとの間に子を授かっていたのに、一言も告げず勝手に中絶。しかもちょっと気になってるハイスペックな男に同伴してもらいながら。そしてその現場をエドワードに目撃されると。あの瞬間にもうエドワードの復讐は心に決められたと思います。
あれはない、あれはないよ。信じられない。だからもう、ラストは正直「あ〜
いい気味!!!!!」と思いましたね。あそこでエドワードの復讐は完結したんだと思う。

エドワードは小説の中のキャラクターに、自分やスーザンを投影していたんじゃないでしょうか。他人から見下されるのを忌み嫌うレイはスーザン、そして精神的に弱いトニーはエドワード本人。(演じたのが同じジェイクであることからも)そして死体で発見されたトニーの妻と娘ですが、あの時の体勢が、実際のスーザンの娘が彼氏と寝ている時の体勢と全く同じだったことから、トニーの娘はスーザンとの間にできて中絶で殺された自分の娘と重ねていると思いました。”理不尽に命を奪われた”という意味でも同じですから。

そして「あの時俺が止めていれば 守っていれば」と何度も嘆くトニーの言葉は、実際のエドワードにも深く共通する嘆きだと思います。スーザンのお腹の子に対して、あの時俺が止めていれば。守れていたかもしれないと。奪われてしまった命はもう戻らない。あれが一番の彼の嘆きだったのではないでしょうか。

で、復讐の締めくくりはあのレストラン。エドワードの描いた道筋通り、スーザンは「あら、私が捨てた元夫、才能あるじゃない!開花してるわ!これならやっていけるかもしれないわ!彼も会いたいと言っているし会いに行くわ!」と浮かれ気分でお洒落に決めていざレストランへ。ここまできたら復讐は完璧、大成功です。一向に姿を現さないエドワード。1時間、2時間…周りの客も続々と帰っていく。ひとりで飲むウイスキーがどんどん減っていく。
そして気付くのです、やっと。この全てが、エドワードの復讐だったのだと。それが最後のあのスーザンの瞳でしょう。どうだいい気味だな、お前の元になんか戻るかバーカ、というエドワードの声が聞こえてきそうです。そしてこちらも同じ思いです。なんか最初から感情移入しにくい女だなぁと思ってましたが中絶の下りで完全に呆れました。

こんなかたちの復讐劇を見るのは初めてな気がするし、全体的によくできた映画だなと思えました。監督のトム・フォードはファッションデザイナーだそうで。(本業はそっち…?)道理で、スーザンの着る服もめちゃめちゃ奇抜でお洒落で綺麗だなぁと思ったら。流石。
予備知識なしで観たのでスタイリッシュだなーって思っていたら、監督トムフォードだった!
ジェイクギレンホールはナイトクローラーといい流石の演技。
アーミーハマーにマイケルシャノンと豪華共演ながらとてもよくまとまっていた。
トムフォードが監督って聞いた時の驚きと言ったらもう!!手に汗握るような展開で最後まで飽きずに観られた!ミステリー作品の終わった時にあれはどういう意味だったんだろうとかひたすら深読みはこの映画も膨らませたよね 解説サイト観ながらワクワクしてました
オープニング奇抜で好き。妙に長くてじんわり笑えてくる。
これギャラいくらもらってんだろ…、まさかCG?とかどうでもいいことを考えてしまう。
ってゆうかどんな意味?私腹を肥やした女性の象徴?違うか。

観てる間中、ヒリヒリして集中が切れず惹きつけられて面白かった。
でも思ってたよりはエグくない!

先が読めない展開にもっと謎解き要素のある内容かと思っていたけど、意外と最後までストレートな展開だった。

小説パートでは元妻に対する悪意というよりも、自分の付けられた傷の深さを物語っているように感じた。

地味だけど静かに心をえぐる復讐だった。

オープニングもっかい観たいなぁ〜 笑
ホラ丼

ホラ丼の感想・評価

3.7
ラストの、突き放したような感じ、良かった!
最高の復讐は、自分が幸福になることだな。恨みを抱えて生きるよりも、自分磨き頑張んなきゃ。と思った(笑)
まだ一回しか見てないけど、何度見てもスルメのごとく味わえそう。
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