ノクターナル・アニマルズの作品情報・感想・評価・動画配信

ノクターナル・アニマルズ2016年製作の映画)

Nocturnal Animals

上映日:2017年11月03日

製作国:

上映時間:116分

3.8

あらすじ

「ノクターナル・アニマルズ」に投稿された感想・評価

vivo

vivoの感想・評価

3.0
まず画面に映るものの美しさが印象的。衝撃的なオープニング映像を始めに、景色、インテリア、衣装、車から小道具に至るまでとにかく隅々にまで美意識を感じた。その張り詰めた美しさが映画全体に緊張感と上質感を与え、同時に高純度な執念深さをどこか肯定してるような気がした。いろんな顔を見せるエイミー・アダムスがお見事。
siena

sienaの感想・評価

3.0
劇中劇ではあるものの、わりと普通にクライムもので胸くそ悪くて、就寝前に見始めて心底後悔した。

美しく品のある映像でクライムノベルを通して心象風景を表現しました、みたいな質の高い作品だとは思うんだけど、やっぱ犯罪は見ていて気持ちの良いものではないので観賞後の後味はそんなに良くないよね…


トム・フォードはやっぱり俳優をピンでアップで撮りがち。
音楽の使い方は余白を活かしていて好き。変に音楽で煽ってこない分、かえって画面に引き込まれる。

アーロン・テイラー=ジョンソンが胸くそ悪すぎてびっくりした。演技上手いな…
アートギャラリーのオーナーである主人公のスーザン。夫と共に豊かな生活を送る中、元夫のエドワードから彼が書いた小説が送られる。過激な内容のその小説を送ってきた彼の意図は何なのか。独特なセンスで展開されるサスペンス映画。

オープニングから度肝抜かれる映像で幕を明ける本作。「この映画大丈夫か?」と思っていましたが、あっという間に2時間過ぎるほど引き込まれていました。

現在と過去、そして小説の中の出来事と3つの世界観が交差する物語。現在パートでスーザンがエドワードから受け取った小説を読むことで、その小説の世界観へ徐々に取り込まれている描写がなかなか面白い。

本作の目玉はやっぱりみんな大好きジェイク・ギレンホールの熱演。現実のエドワードと小説の中のトニー。それぞれ異なる役柄を堂々と演じきる器用さはやはり彼ならでは。

エドワードの書いた小説に引き込まれて、彼との再会を知らず知らずの内に望むようになるスーザンを演じたエイミー・アダムス。彼女の控え目な演技も見事でした。

個人的にかなり凄みを感じたのはアーロン・テイラー=ジョンソン。小説の中で悪役を演じていましたが、文字通り胸糞悪さ全開のワル。彼の名演も見逃せないレベルです。

他にもマイケル・シャノンにアーミー・ハマーと良い俳優が揃い踏み。際立った演出の数々と俳優陣の巧みな演技でかなりの見応えを感じました。

トム・フォード監督作を見るのは本作が初めてでしたが、まだ監督2作目という事に驚き。デビュー作の「シングル・マン」も見たいですし、今後もどんな作品を見せてくれるか楽しみにしたいですね。
ひめ

ひめの感想・評価

3.5
あー、これは映画館で没入して観たかったやつだなぁ…と後悔
小説パートは怖くて
現実パートはしんどい
『愛なのか、復讐なのか』
のわたしの答えは愛であり復讐である
人が羨むような生活を手に入れたにもかかわらずどこか満たされない女主人公が、別れた旦那が書いた新しい小説を読んでいく……という作品。現実世界と小説世界が交錯しながら話は進む。

あまりピンとこなかった理由は、その別れた旦那の小説の良さがそこまでわからなかったからである。ありきたりすぎやしないか?と思ったなんて言ったらあのギレンホールにほんま殺されそうである。
世界観が独特だ〜。

元夫から小説が送られて来たけど、内容がエグくてたまりまへんって話(雑すぎ)

芸術映画みたいな演出が随所に散りばめられてる。ストーリーが分かりづらくて、頭使う感じ。この類は苦手だ…。読解力が必要。

町山智浩さんの解説を聴いて、やっと「あ〜」ってなった。

出てくる小道具にも一つ一つ意味があって、物語とリンクしてくる作りなんだけど、中々読み取れない〜。映画の表現って面白いな。

あと、クイックシルバー役でおなじみの、アーロンテイラージョンソンのクズ演技が凄まじかった…。
愛と復讐のサスペンスミステリー。
想像していた映画と違ったが、良かった。
まず最初は裸のデブが出て戸惑ったw。「えっ?見る映画間違えた?!」と思ったよ。これって胸糞要素もあって、モヤモヤ感もあるから嫌いな人は嫌いだと思うけど僕は好きだった。こういう映画凄い奥底まで考えられてそうだよね。そこがいい。

話変わるけど小説って凄いよね。読んだことを想像するだけなのに面白い。この「夜の獣」とは違う系統だけど綾辻行人の「殺人鬼」が昔トラウマだったのを思い出した。あれヤベェよ…。描写がエグい。
Fu

Fuの感想・評価

3.3
シンプルに描写がきついーー、ねんけど精神的なきつさはないかも。ラストは、別にもうあなたは必要じゃないよってスーザンを精神的に追い込む感じじゃないかな〜と思った。いろんな考察あってそれが面白い!何よりスーザンが赤ちゃんの映像見てるときお化けみたいなのがびっくりさせてくるのが1番怖かってんけど、そこんて感じやけど笑
Mikitty

Mikittyの感想・評価

3.6
解説がないと映画の真に表すものが分からなく評価ほど面白くない。ただ普通に見ると、元彼の書いた小説のストーリーが展開されていくだけ。しかしながら、意味を考えながら見ると数々の伏線や表現するもの同士が繋がり、解釈が深い作品。
マニ

マニの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

バランス感覚というのかな、明確に見える曖昧さの散りばめ方が上手でした。記憶を辿って考えるのが楽しい作品。

以下、わたしなりの解釈メモ。

これはスーザンに対するエドワードの復讐。
同時にエドワードに対するスーザンの贖罪。

スーザンは裁かれたかった。
「矢で射抜かれた牛」「REVENGE」「銃を向けられる人の絵画」
これらの作品を無意識的に収集しているのが潜在的な罪の意識の表れ。
銃を向けられてる人は笑顔だった。裁きを喜んでいる。

スーザンは自分の展示を「ジャンクよ。ただのゴミ」と切り捨てる。
社会的に成功していても現状に満足していないのは母親に対する嫌悪感から。
正確には「嫌いな母親に似てきている自分」に気づかないフリをしたいから。
衝撃的なOPも「肥え太ったブルジョワ(つまり母親)に対する反抗」なのかも。

小説はエドワードが妻子を亡くし復讐する物語。
妻はスーザン、子供は中絶された自分の子。
殺人を犯した三人の若者は、これもスーザンということになるのかな。
三人……多面的なスーザン。だから「獣」ではなく「獣たち」?

エドワードは自分自身を小説に書く癖があった。
「君といた時の作品とは違う」という手紙は「自分以外を書いた」ともとれるけど、「自分自身を書いたけど、君に酷評されていたときとは違う」だと思う。
スーザンの助言通りに自分以外を書くことは屈辱であるはずだから。
エドワードは呪縛を断ち切るためにも自分自身を題材にした小説でスーザンに認めさせる必要があった。

こうしてエドワードは復讐を果たしスーザンは裁かれる。
互いに互いの呪縛から解き放たれ、新たな人生を歩んでいく。

HAPPY END
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