もんてすQ

ノクターナル・アニマルズのもんてすQのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
3.9
パッと見、わかりにくいようだけど単純な話でした

小説が原作の様ですが、トム・フォードが一生懸命に自分の中の葛藤とか...内面にあるものを表現しようとした爪痕みたいなのが感じられました
ゴージャスでラグジュアリーな雰囲気が漂っていますが、それは重要じゃなくて...監督の心からの切実な想いこそ、作品の芯になっていると思うのです...

それ故に、ジェイク・ギレンホールの役に向けられた『Weak』という言葉が、監督トム・フォード自身を表している(出身のテキサスらしい『男』になれなかったことについて)としたら自虐的というか、あまりにも悲しすぎると感じます...



衝撃音と共に場転・暗転する演出が過剰で鼻についた...そこだけは残念でした

一方で、『自分のブランドのプロモーションと切り離すために、劇中では一切トム・フォードの服を使用しない』という英断には、逆にデザイナーとしてのプライドの高さが伺えました



公開日に鑑賞したのですが、空席が多くてビックリ
制作はユニバーサル傘下なのに、日本では単館系のビターズ・エンド/パルコ配給なのも不思議に思いました
...日本のユニバーサルからは見放されてしまったんでしょうか...?
評価は悪くないしキャストも豪華なのに

(追記)
日本のユニバーサルはセルだけで、配給は基本的に東宝東和なんですね...
あとパラマウントも
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