冒頭から私は何を見させられているのか、場所を間違えたのではないかとなる美しくもあり醜くもある映像が続く
トムフォードの映画らしく
美しい衣装と内装の映像が続く
登場人物たちの姿も人形かと見まごう程に隙がない
ここからは、わたしの解釈になりますが
彼らは生きていないのではないでしようか
まるで人形のように平坦で美しく整った容姿
会食のシーンはあるものの、食べ物は出てこない
だれも何も口へ運ばない
剥製になった動物、
事故で死んだ動物、
人間以外の生き物はすべて死んだ状態でしか登場しない
よっぽど、小説の人物たちの方が生き生きとしている
わめく、暴れる、排泄行動をする…
題名が複数形であることは、筆者も野獣であることに自覚があるということでしょうか
ラストは1番の復讐になったことでしょう