YUMI

ノクターナル・アニマルズのYUMIのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
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画廊経営者として、そこそこ成功しているものの自分の仕事に誇りを持てないヒロイン、しかも夫との仲は冷め切ってる、というより、夫には明らかに愛人がいる。
そんな彼女のもとに、作家志望だった夫から一冊の自作小説が届く。
その小説(劇中劇)と、ヒロインの現在、そして元夫とのエピソードが交差しながら映画は進んで行くんだけど、それぞれのシーンが混乱を招くことなく描かれていて、わかりやすかったところが一番良かったと思います。
しかし、元夫は、本当は何がしたくてあんなクソ小説を送りつけてきたんでしょうね?
劇中劇としては、前半はなかなかハラハラさせられましたが(特に最近、煽り運転の問題が取り沙汰されてるので、妙にタイムリーだったりして・笑)、結末は実にありきたり。
「なんとしてでも自分は妻子を守るべきだった」という主人公の叫びに、ヒロインとの結婚生活を継続出来なかったことへの悔いを重ねているのだとしたら、これは復讐というよりは懺悔じゃないのかな。
最後、約束した店に彼は来なかったけど、きっとどこかで彼女のこと見てるんだろうな、と思うと、スッゴい気持ち悪かったです。
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