AAA

あの頃エッフェル塔の下でのAAAのレビュー・感想・評価

あの頃エッフェル塔の下で(2015年製作の映画)
3.5
主人公の半生を回想しながら、エステルとの関係を主軸に描いた作品。

「手紙のやり取り」という、映画でやり尽くされた手法の中では、新しい技を開発し、フィギュアスケートの様に技術点を競い合わなくてはいけない。

本作では、動くカメラに対し目線を向け観客に語りかける様に読むという事で、手紙という過去に書かれた物が、現在進行形になった。

しかし、2人は今後の関係についてや、今思っている心情を手紙として送り合うが、会えない時間に他人と叙事を重ねていることから、電話ではない、手紙ならではの過去の時間のやり取りをしていることが伺える。

「手紙のやり取り」というありふれた表現からここまで映画を派生させられるのは非常にフランス的で流石デプレシャン。
AAA

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