今の時代、見るべき映画。
他国の良い点をアメリカに取り入れるべく、マイケルムーアが様々な国を訪問。
ノルウェーの場合、犯罪者は自由を奪われるという目的のもと、一見優雅にも見える暮らしを送っている。殺人犯や強姦魔等の凶悪犯も施錠されていない家で、皆が助け合い、集団で暮らす。
アメリカでは、受刑者の80%が5年以内に再逮捕される。一方、ノルウェーの再犯率は世界最少の20%にとどまっている。
殺人事件も極めて少ないとのこと。
死刑制度がなく、最長でも21年の服役。
物事って抑圧する事が絶対なわけではないんだな、と思わせられる。
その他にもドイツやアイスランド、チュニジアやポルトガルのドラッグの話まで幅広い。
マイケルムーアって、ギリギリのところ(むしろアウトゾーン)を攻め込んでいく映画が多いので、きっと身の危険を感じる事もありそう。ジャーナリズムを感じた。
けど、なんやかんや最後にはアメリカって最高の国よ感が滲み出ていたのが気になった。
チュニジアのラジオ局の女性記者の話を思い出す。
”アメリカ人は恵まれているわ
世界一パワフルな国に属している
でも、世界一の驕りが好奇心を阻んでいるのかもしれない。
今と同じように自分たちが最高で何でも知っていると思ってたら何も変わらない。”
これに尽きるのかも。