ロン毛のドルフ・ラングレンに釣られて思わず……という一作。
内容は、PTSDに苦しむ帰還兵がひょんなことから暴力を振るわれていた売春婦を助けたために、家族を殺されてしまう……というモノ。ちなみに家族を殺す方がドルフ・ラングレンで、正義感溢れる帰還兵はカン・リーというベトナム系総合格闘家。更に脇役にはヴィニー・ジョーンズ……って、どう考えても脇役の方が豪華という顔ぶれなのが残念……というか、むしろカン・リー自身に悲劇の主人公を背負えるだけの華がないところに残念感が溢れていた。
ストーリー自体はアクションあり、お色気あり、更にプラスαの要素をふんだんに取り入れているというのに何故か盛り上がらない。カン・リーに華がないからといってしまえる点もあるけれど、要は各エピソードの詰めの甘さが全体を台無しにしている印象。もうちょっと頑張ればいい感じに重厚な作品になった気がするんだけど……と思うと、ヤッパリ残念としか。
とりあえず、自分のキャリアを大事にして欲しいなドルフ・ラングレン、といった感じ。
華がないといえば、ヒロイン (＝娼婦) のブリアナ・エヴィガンもずいぶん華のないキャラだったな……。
