すべての人に観てほしい映画です。
アーネストとアーリアンは、あのような考え方や視点を持っているからこそ、戦地に行かず政治家を目指してほしかったです。
今羊がライオンを率いているなら、ライオンが羊を倒してでも率いる側にならないと。
なぜ羊がライオンを率いるような状態になっているか?能力ではなく、生まれやお金で立場が決まるからです。
それを変える一番早い方法は、私たちが「お金をたくさん稼げている人が正しい」という考え方を捨てることかもしれません。この思想に染まっている人がとても多くて、それゆえに社会は歪んでいます。
いきなり戦地にまで行かなくていいから、まずはみんな「自分にあるあらゆるリソースの使い方」を考えてほしいです。
薄型液晶テレビを買ってテレビ番組やYouTube動画を見ること、AmazonやUber eatsを頻繁に利用すること、そういったことは本当に自分の人生にとってプラスになっているのか?食洗機とルンバを買って別のことに使えるようになった時間と労力を自分は何に使っているのか?
「それこそが幸せ」と信じてそれに耽っている間に、社会を支えている人達はどんどんいなくなって「ガソリン不足で道路や高速はガタガタ」(映画内字幕より引用)になるかもしれないのです。
そういう目に見える崩壊はまだまだ先かもしれませんが、教育の軽視・モラルやマナー意識の低下(欠如?)などによる目に見えない次元の崩壊はもうかなりヤバいところまで来ていると私は感じています。今のこの日本のことです。
何も考えていない人がぬるま湯に浸かりつづけ、本気で社会のことを考えている人が過酷な状況に立たされ亡くなっていき、その人達が必死で支えていたぬるま湯が一気に干上がり、ただ浸かっていた人達は「政治家のせいだ!」とかただ他責(責任転嫁)するだけ。
何も考えない・見ないふりをするということは、結局自分の首を絞めることになるのです。
私も私なりに今の私にできる限りの方法で戦っているのですが、社会を変えるほどの大きな力ではありません。
でも「行動はした」ということを自分は知っています。だからアーネストとアーリアンのように、自分が選んだ行動の先にどんな未来が待っていても私はそれを受け入れるでしょう。
「税金が高すぎる!」「子育てしづらい社会だ!」「不寛容社会だ!」「政治家が悪い!」「財務省が悪い!」とか、とにかく自分以外の誰かや何かを悪者にして、自分の頭で物事を考えるということをせず毎日ただただ上から指示された労働をこなしているだけで「自分は立派」と思い込んでいる人たちは絶対に観るべきです。
※政治家や財務省が正しいとは言っていません。