きぬきぬ

ハッピーエンドの選び方のきぬきぬのレビュー・感想・評価

ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)
3.5
ぶっちゃけ正直に言うが、この邦題(ハッピーエンドなんてタイトルを良くぞ付けたものだわ。‘お別れパーティー’は良いけど、これはあかん)やユ-モラス仕立ての予告編に釣られると、とっても厳しく辛く悲しい老後の現実を突き付けられる。先のことなんてわからないと言う人程観た方が良い。老いに迫る病気や認知症の現実。衰え気力も体力も無ければ、自分ならどんな選択をするだろうか。確かに今、スイスなら安楽死は個人の尊厳死として合法。それを主題にした映画もある。そしてそれを是とも非とも言えない。この作品でもそれが問われていて、痛みが強くきつい。重くならないようにユ-モアとコミカルさを交えて描かれているけど笑えない。
この作品が観客賞として選ばれるヴェネチア映画祭の成熟度は凄いな。
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