MANA

天空の城ラピュタのMANAのレビュー・感想・評価

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)
5.0
人は、土から離れては生きられない。

少年と少女が出会うとき、滅びた文明の力を巡る戦いと冒険が始まる。名言・名キャラクター・名シーン続出の国民的アニメ、言わずと知れた名作オブ名作オブ名作映画。

王道のボーイミーツガール。
ジブリで一番好き。ダントツで好き。
擦り切れるほど観た映画とはまさにこれ。
私はこの作品に出会えただけで生まれた意味があるとすら思えた。

かといって、少年少女の成長をメインに描いているわけでもないのが素敵。観る人の目によるかもしれないけれど、私はどちらかというと「戦争、そして文明の興亡」ってイメージかなぁ。

ラピュタ帝国の興亡と空の戦争。
シータが軍に連れて行かれるシーンがセリフなく描かれつつ、シータが飛行石の光に包まれて天使のように地上へと落ちるあのオープニング。
壮大な「空から降ってきた少女」の旋律に興奮する。(※曲買った)
何度何回何万回見てもドキドキする。
ああ美しい……!
これほどまでに素晴らしい幕開けがありますか?
人類の歴史史上最高のオープニング。
オープニングを制するものは作品を制す。


雄大な自然の前に、時代を支配した天空の先進国がいとも簡単に呑み込まれて滅びた姿。廃墟となって生物とロボットの聖地となった姿。
行き過ぎた文明が、宇宙へと消えていく。

話は若干逸れるが、大人になってからちょっと考えるようになった。
原子力発電がある一方で核兵器があるのと同様に、ドローンとかSNSとかだって表裏があるし、発達次第あるいは使いようによって文明を滅ぼすかもしれない。ラピュタの世界観をぼうっと観てるわけにもいかないかなと。
……考え過ぎかな?


オタクのぼやき:
パズーってジブリの中でも3本指に入る男前じゃないか?!
(あ、ちなみにタイプはアシタカ。声優が違えばダントツでハウル。推しキャラもひねりのない王道ですいません^_^)

そしてシータはどこまでも強く気高く美しい。
思えば最初から顔に似合わず破天荒。
飛行機の中でムスカの後ろから瓶で一発ぶん殴り、ロボットを使って軍事基地を木っ端微塵にし、ムスカの手をかじって飛行石を奪い……
………すごいなこの子。
そして、ムスカの驚異的な射撃能力でおさげを失ったあと、シータの瞳には強く決意が宿る。
滅びの言葉を口にする"覚悟"を感じる。

飛行石、欲しかったなー。
その辺の石を別の石で叩き割り、探したことがありました。
滅びの言葉も流行ったし、洞窟で食べる目玉焼きトースト、ムスカの「目がぁ……」といろいろ流行りまくりました。

年代関わらず、絶対ラピュタ関連で何か流行ったはず!笑
MANA

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